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長文置き場

金カム217話「北海道にて」感想

アイヌの女の子? ああ泊まってたわよ。海軍がその女の子を追っかけて…」と答えてくれる女将さんの呼称に合わせ、「女の子は捕まった?」と聞き返す柔和な尾形にゃん。なにこれ流石バアちゃん子~~~語尾に絶妙な甘さをひと匙加えたテイスト~~~!
“女の子”は流氷に下りて鶴見から逃げおおせたらしいと知り、ニヤリと笑う。うまく逃げたか、という感じのフフン顔。今後どう動くにしろ、鶴見には確保されていて欲しくない様子。
満鉄という新キーワードで、鶴見の計画を邪魔したい明確な理由が尾形に存在する…?ということがうっすら匂ってきましたからね。やはり父親絡みの。

災難から脱した連絡船、忙しい船長の元へまた面倒ごとが舞い込む。
「年老いた両親の待つ北海道へ帰りたいのですが……船賃がありません」
尾形が「年老いた両親の待つ」とか言うと嘘は嘘でもハイパーブラックジョークになるな。
「船賃の代わりと言ってはなんですが…」ス……

「棒鱈です」(小首傾げ)

そのフォントもうギャグじゃん!!!!!!
絆された船長(いい人)、涙を堪え切れず乗船を許可。たらし込めている!!!? やっぱりあの時「たらしこんでみせましょう」とか自信満々に息巻いてたのは実績があったからなんじゃない!? 勇作殿は無理だったけどおじさんとかはすっごいたらし込めてたんじゃない!?
だって見て下さいよこのしおしおの哀れを誘う背中の丸まり具合…下がった眉尻…そして窺うように傾げられた首と上目遣いと共に差し出す「棒鱈です」…ああでもやっぱり獲ってきた獲物で話聞いてもらおうとする所は変わらないんだ…
はあ、なんとあざとい睫毛だ…顔が整ってて青白いから一層効果があるんだろうな…これは乗せる…これは乗せますわ…こんなしおらしい、多くを期待せずそれでいてじっと善意を待つような目で見つめられたら…

しかし表紙では「やった☆」とばかりに快晴の下船頭に立ってニンマリする尾形にゃん。ちゃっかり~~~~!!!!カワイイ~~~~~~~!!!!!!(ペンライトを振る)

ていうかマジでお金全然無いの? 大丈夫なの? ちょっとはあるけど船賃が結構高くて手が出なかったの? 棒鱈はどうやって調達したの? 船賃ほどは無かったけど棒鱈分くらいはお金があったの? それとも棒鱈も、捨てられたしおしおの猫ちゃんみたいな顔して誰かから貰ったの?

まあ何にせよ無賃乗船した上でまったく体力を使わず楽に、悠々と北海道に一人帰還するとはね…やるじゃない…
表紙含めてたった3ページで大盛り上がりしてしまった。やはり尾形は最高。(面白カワイイから)

杉元陣営の方は久々のヒグマによる人食いシーンでウワ~~と思ってたら何だかホラーな展開。

熊は神様で、自分から矢や銃に当たりに来る、というしばしば登場するアイヌの考え方がまた出ましたが…前回の白熊は自分からケツを掘られに来たとでも言うんですかねぇ…🤔

方陣営と鶴見陣営の刺青人皮を奪おう、二者をぶつけてその間に掠め取ろう、と金塊を自分たちで手に入れて使うとなれば発想に躊躇がない主人公勢。有古くんは掠め取ろうとしてその二者に挟まれてボッコボコにされましたぁ~~

さて平太という男は杉元とは違ったベクトルでの不死身なんでしょうか。ゾンビ? 気になりますね。
というか杉元も、あの傷もう全然治った感じなんですか? 怖…おばけ…